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自分の脚本をプレイできるビジュアルノベルにする
原稿を VN Studio にアップロードし、忠実な翻案か参考から創作かを選び、選択肢の位置を決め、章ごとに自分の文章と照らし合わせて確認します。

物語がすでに書き上がっているなら、それが脚本でも、短編小説でも、舞台の台本でも、長編の一章でも、プロンプトとして打ち直す必要はありません。VN Studio はファイルそのものを受け取り、あなたの文章を翻案の原文として使えます。
ここでは、十二ページほどの架空の短編を例にします。二人の姉妹が、亡くなった母の家で、家が売られる前に母の庭を分けるために会う話です。話す人物は二人、場所は一つ、そして作者が書いたとおりに残したい結末があります。
原稿をアップロードする
VN Studio のチャットで「ファイル」ボタンを使うか、ページのどこかにファイルをドロップします。文書は TXT、Markdown、PDF、DOCX に対応しています。テキストはアップロード時に抽出されてプロジェクトに保存されるので、後の章も要約ではなく、あなたの実際の言葉をもとに作られます。テキストレイヤーのないスキャン PDF からはほとんど文字を取り出せないため、先にテキスト付きの PDF か DOCX に書き出しておきましょう。
一つのプロジェクトに複数の文書を入れられます。物語がいくつかに分かれているなら、まとめてアップロードしましょう。開始パラメータでどの「主原稿」から始めるかを選べ、後の章ではほかの部分も使えます。
これはゲームのインポートとは別の機能です。脚本をアップロードすると、エージェントはその文章を脚色し、シーン、キャラクター、画像を新しく作ります。手元にあるのが完成した Ren'Py、WebGAL、Twine のプロジェクトなら、ワークスペースのホームの「ゲームをインポート」を使いましょう。ゲームにもともとあるシーン、選択肢、素材を、書き直さずにプロジェクトへ変換します。
アップロードの前にファイルを整える
- キャラクターの名前は毎回同じ書き方にします。ある場面ではあだ名、次の場面では名字だと、別の二人に見えてしまいます。
- 見出しや区切り線で場面の切れ目をはっきりさせ、各箇所の始まりと終わりが分かるようにします。
- メモ、別稿、コメントは原稿に入れないでください。口調や一行の長さの上限といった常設の指示は「制作メモ」に書きます。
- 長い作品は読む順に分けて、まとめてアップロードします。
忠実な翻案か、参考から創作か
原文があると、開始パラメータに「原文の扱い」という項目が加わり、二つの選択肢が表示されます。できあがる物語が変わるので、意識して選びましょう。
- 忠実な翻案:アップロードした原文を物語の基準として扱います。各章は原稿の特定の箇所を翻案し、エージェントは書く前に原文を読むので、出来事、名前、台詞があなたの文章に近いまま保たれます。
- 参考から創作:アップロードは任意の参考として扱われ、エージェントはそれをもとに自由に創作します。企画書、世界設定のメモ、大きく作り変えてもかまわない草稿に向いています。
庭の物語では作者が結末を守りたいので、「忠実な翻案」を選びます。
選択肢をどこに置くかを決める
小説や脚本には、ふつう選択肢がありません。インタラクティブストーリーに翻案するということは、読者がどこで口を出せるかを決めることであり、その判断は作者であるあなたのものです。最初のメッセージに書いておきましょう。「忠実に翻案し、結末は残す。中盤に一つだけ選択肢を追加。妹は、なくなったバラの株について本当のことを話すか、買い手のせいにするかを選べる。どちらのルートも同じ最後の会話にたどり着くが、台詞は変える。」
既知の結末の感じ方を変える、よく置かれた一つの選択肢は、書いた物語から筋を逸らす分岐よりも効果的なことがよくあります。選択肢をまったく入れたくない場合は、開始パラメータで「単一ルート」を選びます。これは主線に集中し分岐を抑える設定なので、あわせてメッセージにもはっきり書きましょう。「選択肢なし。一本道で。」
章ごとに翻案を確認する
忠実な翻案は一章ずつ作られます。章が完成すると、エージェントはその章を簡単にまとめ、次の章の方向について話し合うよう提案します。次の章は、原稿の続きの箇所を翻案します。先へ進む前に、その章を原文と照らし合わせて読みましょう。
- 要となる台詞は、言い換えではなくあなたの文章のままですか。
- 物語に必要な場面が統合されたり、落とされたりしていませんか。
- 頼んだ選択肢は望んだ位置にあり、二つの文言ははっきりしていますか。
- キャラクターのデザインは、原文の描写と合っていますか。
小さな直しはシーンエディターで自分で行い、大きな書き直しは該当箇所を引用してエージェントに頼みます。最後に、原稿を読んだことのない人になったつもりで下書きをプレイしましょう。原作を知らない読者がついてこられれば、翻案は成功です。


