制作とテスト · 5 分で読めます
物語の共同制作:投稿、派生作品、クレジット
ほかの制作者があなたの公開ストーリーに共同制作として投稿したり、自分の派生作品を公開したりする仕組み。公開時の設定、審査とマージ、競合、クレジットを解説します。

Pominis で公開した物語は、閉じた完成品のままでなくてもかまいません。許可すれば、ほかの制作者は二つの方法であなたの物語を土台にできます。一つは共同制作の投稿で、コピーの中で手を加え、あなたの審査に回します。もう一つは派生作品で、あなたの物語への恒久的なリンクを付けたうえで、自分のバージョンとして公開します。この記事では、設定から審査まで両方を説明します。
例は架空のものです。深夜ラジオ番組のパーソナリティに、存在しないはずのリスナーから電話がかかってくる公開ミステリー。ある読者はプロデューサーが古いテープを見つける、書かれていなかった場面を加えたいと考え、別の読者は電話をかけてくる側の視点で物語全体を語り直したいと考えています。
公開時の二つのスイッチ
物語を「公開」で公開するとき、公開画面に「創作権限」として二つのスイッチが表示されます。
- 「派生作品を許可」:他の制作者が原作者を恒久的に表示したうえで、自分のバージョンを公開できます。初期設定はオンです。
- 「共同制作を許可」:他の制作者が独立したコピーを編集し、審査とマージのために提出できます。初期設定はオフです。
派生も共同制作も公開ストーリーのページから始まるため、これらのスイッチは公開ストーリーにだけ表示されます。非公開や限定公開の物語は、この方法ではコピーされません。公開後は、VN Studio の「Studio を共有」にある「コミュニティ共同制作」で同じ設定を変えられます。そこでは「共同制作の投稿を受け付ける」「派生作品の公開を許可」という名前です。
ストーリーページで読者に見えるもの
公開ストーリーのページでは、派生を許可していれば「派生作品を作る」、共同制作を許可していれば「共同制作に参加」が表示されます。自分の物語に「共同制作に参加」が表示されることはありません。オフにしている機能については、「作者がこの機能をオフにしています。」と表示されます。有料の物語では、読者はまず購入かメンバーシップでロックを解除する必要があります。
共同制作の投稿の流れ
「共同制作に参加」を押すと、公開版だけでなくあなたの現在の下書きがまるごとコピーされ、投稿者自身のプロジェクト一覧に「(共同制作)」付きのタイトルで新しいプロジェクトとして入ります。投稿者はほかのプロジェクトと同じように VN Studio で編集し、AI を使う作業には自分のクレジットを使います。準備ができたら「共同制作を提出」を押し、変更内容の概要を添えることもできます。審査の間、投稿者のコピーは凍結され、あなたが承認しない限りあなたの物語は変わりません。
あなたには通知が届き、投稿は VN Studio の「共同制作の受信箱」に入ります。まず「プレビューを開く」で遊んでみてから、次の二つのどちらかを選びます。
- 「マージ」:投稿の物語が現在の下書きと置き換わります。キャラクター、章、シーン、選択肢、音楽と画風の設定、投稿者が追加した素材も含みます。元の資料ファイル、開始パラメータ、形式、実行時の設定はそのまま残ります。公開中の物語は、もう一度公開するまで変わりません。
- 「修正を依頼」:投稿は、あなたのメモ(最大1200文字)とともに投稿者へ戻ります。投稿者は同じコピーを編集して、もう一度提出できます。
「却下」のボタンはありません。採用しない投稿は、マージしなければそのままです。ラジオの例では、プロデューサーとテープの場面が投稿として届きます。プレビューで遊び、マージし、もう一度公開すれば、読者に新しい場面が届きます。
同じところを両方が変えたとき
投稿者がコピーを作ってからあなたが下書きを変えていなければ、マージは単純です。変えていた場合、Pominis は投稿者が始めた時点の版、あなたの版、投稿者の版の三つを、キャラクター、スレッド、章、シーンの単位で一つずつ比べます。片方だけが変えた部分はそのまま生かされ、削除も反映されます。同じ部分を二人が別々に変えていた場合、マージは止まり、両方が変えた箇所を示して、修正を依頼するよう勧めます。
注意点が一つあります。修正を依頼しても、投稿者のコピーがあなたの最新の下書きに更新されるわけではありません。実際に競合が起きたら、投稿者に今の物語から新しく共同制作を始めてもらい、担当部分をそこでやり直してもらうのがいちばん確実です。競合を避けるには、マージするまで、投稿者が手を入れている部分を自分では触らないことです。
派生作品:相手のバージョンに、あなたのクレジット
「派生作品を作る」は下書きではなく公開中の物語をコピーし、「(派生)」付きのタイトルで読者のプロジェクト一覧に新しいプロジェクトとして入れます。これは相手の作品です。キャラクターやエンディングを変えても、視点を丸ごと変えてもよく、自分の名前で公開できます。コピーそのものの共同制作と派生のスイッチは、最初はオフになっています。
派生作品が公開されると、そのページには「派生元」としてあなたの物語のタイトルと名前が表示され、あなたの物語へリンクします。あなたのストーリーページには派生作品の数が表示され、「ストーリーのタイムライン」に一覧されます。ラジオの例なら、電話をかける側から語り直した版が、原作の隣に並びます。
投稿者のクレジット
知っておきたい抜けが一つあります。マージした投稿によって、投稿者の名前がストーリーページに加わることはありません。投稿者にはマージされたことが通知されますが、読者には見えません。誰かが書いた場面を採用したら、物語の説明文か物語の中で、自分でその人の名前を記してください。
どちらを許可するか
- あなたの名前が付いたうえで、ほかの人が世界を自分の方向へ広げてかまわないなら、派生作品はオンのままにします。
- 物語そのものに手を貸してほしくて、審査とマージをする準備ができているなら、共同制作をオンにします。
- 一つの完結した作品として残したい物語なら、両方をオフにします。
- 同じ下書きを一緒に書く共作者は、「Studio を共有」から編集者として招待します。詳しくは「物語の続きを書き、派生作品で育てる」で説明しています。


